(前編からのつづき)
また、相続財産額の構成比は、「現金・預貯金等」が34.9%、「土地」が32.3%となり、「有価証券」が16.3%、退職金や生命保険などが含まれている「その他」が11.4%、「家屋」が5.1%の順となりました。
「現金・預貯金等」の構成比は、9年前の2013年分の26.0%(3兆2,548億円)から2022年分は34.9%(7兆6,304億円)と、8.9ポイント上昇し、「有価証券」は2013年分の16.5%(2兆676億円)から2022年分は16.3%(3兆5,702億円)で推移しました。
なお、国税庁では、あらゆる手続きが税務署に行かずにできる社会を目指し、税務行政のデジタル化を掲げてe-Taxの利用拡大に取り組んでおり、相続税申告についても、2023年度のe-Tax利用率の目標値を40%に設定して取り組んでおります。
2022年度における相続税の申告のe-Tax利用件数は6万1千件で、前年度に比べ1万7千件(39.0%)増加し、e-Tax利用率は29.5%となり、前年度に比べて6.1ポイント上昇しております。
今後の動向に注目です。
(注意)
上記の記載内容は、令和6年2月5日現在の情報に基づいて記載しております。
今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。