新型コロナウイルスの影響を受けた飲食店を応援する「GoToイート」キャンペーンのうち、ポイントを付与するオンライン予約が終了しました。国の予算が上限に達したことを受けて、各予約サイトが11月に相次いで受付を打ち切りました。制度の内容に賛否はあれど、事業の影響で客が戻りつつあった飲食業者も多かっただけに、今後も切れ目のない支援が求められるところです。
GoToキャンペーンのポイント付与事業は、オンラインサイトを通じて飲食店を予約すると、ランチなら1人1回500円、ディナーなら1千円分のポイントが還元されるというものです。10月1日にスタートし、当初は利用が伸び悩びましたが、同月下旬にペースが加速すると、11月に入ってからは1日当たり約17億円が利用されていました。
キャンペーンを所管する農林水産省が「近日中に予算616億円の上限に達する」と11月中旬に発表すると、大手予約サイトのが相次いで受付を終えました。
江戸川区で焼き鳥店を営む男性は、「キャンペーンを使って来店するお客様が多く、ようやく客足が戻ってきたかなというところだった。事業が終了したら、また元に戻ってしまうかもしれない」と不安な表情を見せています。一度は減少した新型コロナウイルスの感染者数も再び増加し、第三波の様相を見せつつある状況なだけに、今後も継続的な支援をどれだけ行えるか、国の姿勢が問われています。
<情報提供:エヌピー通信社>