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コラム 2021月04月6日

《コラム》給与?経費精算? 在宅勤務に係る費用負担

◆在宅勤務にまつわる費用はどうなる?
新型コロナウイルス感染症の蔓延によって、日本社会は「リモートワーク」や「在宅勤務」といった言葉が一般的になりました。会社が支給してくれる在宅勤務等に係る費用について、従業員の皆さんや経理担当の方の中には「これは経費になるの? それとも給与扱い?」と疑問を持った方もおられるのではないでしょうか。

◆課税当局からの説明
国税庁は今年1月に「在宅勤務に係る費用負担等に関するFAQ(源泉所得税関係)」というまとめを出しています。
「在宅勤務手当」を従業員に支給した場合は「給与として課税する」ことになります。在宅勤務手当とは、在宅勤務を行う社員に一律に金額を支給するものなどです。また、在宅勤務に係る事務用品等を支給する場合でも、これは現物支給の給与扱いとなりますので、課税となります。
一方、「貸与」として事務用品等を社員に貸し出した場合は、給与扱いとはなりません。その事務用品を使ってもらうために、仮払いでお金を出した場合でも、領収書で精算をする場合でも、どちらでも給与課税とはなりません。また、企業が従業員に専ら業務に使用する目的で「支給」したとしても、業務に使用しなくなったとき返却してもらう場合には「貸与」とみて差し支えないとのことです。

◆通信費や電気料金は按分計算が必要
通信費や電気料金についても、業務に利用した部分を合理的に計算した金額を支給している場合に関しては給与として課税する必要はありません。
ただし、一定の金額を「通信費等で必要だろう」と渡し切りにしている場合、実際に業務のために使用した額を超えている部分については、給与として課税する必要があると説明しています。
業務のためのスペースが自宅になく、レンタルオフィス等を従業員に借りてもらった費用を会社が出している分については、給与として課税する必要はありません。

お知らせ 2021月03月30日

補助対象になる「事業再構築」とは

2020年度第3次補正予算では、新型コロナ対策の目玉として「事業再構築補助金」が盛り込まれました。コロナ禍に苦しむ企業に対する金銭支援という意味では、2月に終了した持続化給付金や家賃支援給付金に代わる位置づけですが、新たな補助金ではその名称のとおり、事業の「再構築」が要件となっている点が異なります。
同補助金の概要では「新分野展開や業態転換、事業・業種転換等の取組、事業再編またはこれらの取組を通じた規模の拡大」とありますが、具体的にはどのようなものなのでしょうか。

経産省のパンフレットで例示されているのは、「喫茶店が飲食スペースを縮小してコーヒー豆や焼き菓子のテイクアウト販売を開始」、「衣服販売業者がネット販売に業態転換」、「ヨガ教室がオンライン形式での運営を開始」、「タクシー事業者が食料の宅配サービスを開始」といったものです。もちろん業態などによるものの、意外に手近な取組でも対象となることが分かると思います。

ただし、新たな商売を始めさえすればよいというものではありません。補助金を受け取るためには3~5年のうちに、自社の付加価値額の年率アップか、従業員1人当たりの付加価値額の年率アップが求められる点には注意が必要です。

<情報提供:エヌピー通信社>

お知らせ 2021月03月30日

4月から消費税の総額表示義務化

4月1日から商品やサービスの価格表示が消費税額分を含めた総額表示方式に切り替わります。2014年4月と19年10月の二度にわたる消費税率引き上げに伴う事務負担などへの配慮から、税抜価格のみの表示が特例として認められてきましたが、4月以降は店頭での表示のほか、チラシやカタログ、広告など表示媒体を問わず、総額表示が義務化されます。

消費者がモノやサービスを購入する際、一目で消費税額を含む価格がわかり比較が容易にできるとして、消費税法に基づき総額表示義務は04年4月から導入されました。一方で、税率を5%から8%、10%へ2段階にわけて引き上げることになり、値札張り替えなどの事業者側の事務負担に配慮する観点から、13年に成立した転嫁対策特別措置法に基づき、税抜価格のみの表示を認める特例が設けられていました。

新型コロナウイルス感染拡大による経済停滞を受け、値札変更などの負担が増える事業者から総額表示義務の先送りを求める声もありましたが、昨年の税制改正論議では、消費者の利便性向上に資するとして採用されませんでした。

総額表示として認められる表示を例に挙げると、「1100円」「1100円(税込)」「1100円(うち消費税額100円)」など。「税込価格である旨」の表示は不要で、税抜価格や消費税額などが併記されていてもかまわないとのことです。ただ、文字の大きさや文字間の余白などで総額表示が明瞭であることが求められます。

財務省によると、適用税率が異なるテイクアウトと店内飲食の両方がある飲食店の場合は、どちらか片方のみの税込価格を表示する方法も認められています。ただし、店内飲食だと税率が高くなることを明示せずに、消費者に店内飲食が実際よりも安いと誤認を与える場合は、景品表示法違反にあたる恐れがあるとしています。

<情報提供:エヌピー通信社>

税務トピックス 2021月03月23日

(前編)中小企業における新型コロナ等の影響調査結果を公表!

日本商工会議所は、「中小企業における新型コロナウイルス感染拡大・消費税率引上げの影響調査」結果(有効回答数3,850社)を公表しました。
それによりますと、2019年10月の消費税率引上げ後の売上について、60.7%の事業者は不変としたものの、33.1%の事業者は売上減少と回答しました。

また、2020年に入ってからの新型コロナウイルス感染症の発生・拡大・蔓延により、83.7%の事業者は売上減少と回答しております。
消費税率引上げと新型コロナウイルス感染症の影響によって、今後も売上の大幅減少が続くとみている事業者は70.9%に及んでおります。
取引形態別でみてみますと、BtoC事業者の方が、消費税率引上げや新型コロナウイルス感染症の影響をより強く受けており、消費税率引上げ後に売上が減少したと回答した事業者の割合は、BtoB(26.2%)よりもBtoC(36.6%)のほうが10ポイント以上多い結果となりました。

(後編へつづく)

(注意)
上記の記載内容は、令和3年1月15日現在の情報に基づいて記載しております。
今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。

税務トピックス 2021月03月23日

(後編)中小企業における新型コロナ等の影響調査結果を公表!

(前編からのつづき)

そして、2023年からスタートする「インボイス制度」の導入への準備状況・導入後の対応予定等については、「請求書等発行や経理・受発注等に係るシステムの入替・回収等を行っている」事業者は5.5%に過ぎず、65.8%の事業者がインボイス制度導入に向けて「特段の準備を行っていない」と回答しております。

また、同制度導入後の対応予定では、課税事業者の10.3%が「免税事業者との取引は(一切または一部)行わない」、同6.7%が「経過措置の間は取引を行う」と回答し、免税事業者との取引を見直す意向を示しております。

免税事業者の20.4%は「課税事業者になる予定」である一方、時間的にまだ猶予があることから57.9%の事業者が「まだ分からない」としております。
免税事業者が課税転換する際の課題等では、「売上が確保できるか分からない」が50.2%で最も多く、以下、「事務負担に対応できない」が38.9%、「資金繰りが難しい」が36.1%と続きました。

(注意)
上記の記載内容は、令和3年1月15日現在の情報に基づいて記載しております。
今後の動向によっては、税制、関係法令等、税務の取扱い等が変わる可能性が十分ありますので、記載の内容・数値等は将来にわたって保証されるものではありません。

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