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その他 2024月05月28日
少子化対策の財源確保のために公的医療保険料に上乗せする「子ども・子育て支援金」を巡り、年収1千万円を超える高所得者の負担額が年間約2万円に上ることが分かりました。こども家庭庁が試算を示したもの。
支援金制度は2026年度に始まり、徴収総額を1兆円とする28年度に制度が確立する予定。制度が整う28年度以降の徴収額は、年収200万円の人で月350円ほどですが、年収が高くなるにつれて負担は増し、年収1千万円の人だと月額1650円。年額に換算すると1万9800円となります。今年2月の時点で岸田首相は、1人当たりの負担額が月平均500円弱になると説明していました。
今回の試算は、会社員らが加入する公的医療保険(協会けんぽ・健保組合・共済組合)の被保険者1人当たりの負担額を示したもの。関連法案の審議に当たり野党側が提出を求めていました。
加藤鮎子こども政策相は記者会見で「正確に試算することは難しいものの、参考になるものとして21年度実績の総報酬で機械的に計算した」と説明。その上で「政府が総力を挙げて取り組む賃上げにより、今後、総報酬の伸びが進んだ場合には数字が下がっていく」と、希望的観測ともとれるコメントを付け加えました。
<情報提供:エヌピー通信社>
その他 2024月05月28日
兵庫県警が税理士を含む5人を逮捕した融資金詐取事件を巡り、犯罪についての供述と引き換えに罪を軽くする「司法取引」が適用されていたことが分かりました。税理士が関与する事件への適用は初めて。
税理士法人の職員が、税理士が関与した犯罪について司法取引を行いました。司法取引制度は2018年にスタートしましたがほとんど利用されず、今回の事件が5年ぶり、4件目の適用事例。これまで司法取引が適用された3件はいずれも東京地検特捜部が扱った事件で、警察が捜査した事件への適用は今回が初めてとみられます。
対象となったのは、兵庫県内の自動車販売会社が20年10月から21年2月にかけて、粉飾した決算報告書で銀行に融資を申し込み、4千万円を騙し取ったとされる事件。兵庫県警は昨年11月と今年2月、この会社の元役員や税理士、税理士法人の職員ら計5人を詐欺容疑で逮捕していました。
捜査では、詐欺を働いた会社の財務状況を税理士らがどれだけ把握していたかが焦点となりました。この点について、司法取引に応じた税理士法人職員の供述などから、厳しい財務状況を税理士も認識した上で粉飾決算が行われていたことが明らかになったそうです。司法取引した職員は起訴されませんでした。
司法取引は米国では伝統的に犯罪捜査に取り入れられ、マフィアなどの組織的犯罪や企業がらみの経済犯罪を捜査する際に役立てられてきました。日本版の司法取引制度は、自身の犯罪は対象とせず、あくまで他者の犯罪についての情報提供を材料とする取引のみにとどめているのが特徴。第三者の罪について供述すると、司法取引をした本人は、①不起訴になる、②軽い罪で起訴される、③起訴後に軽い犯罪に変更される、④即決裁判という簡単な手続きで処理される、⑤略式命令で処理される、⑥求刑が軽くなる――などの恩恵を受けられます。
<情報提供:エヌピー通信社>
コラム 2024月05月21日
◆両者の関係をどのように考えるか
懲戒解雇の場合に退職金の支給をしないという条項は、厚生労働省が公表している「モデル就業規則」にも見られるように、一般に広く普及している規定です。しかし、実際の裁判になると「退職金不支給条項」について見解の違いが生じています。一つは、明文条項がある以上、懲戒解雇となれば不支給が原則であるという見解であり、もう一つは、退職金の性格に挙げられる「永年勤続功労」に関する性格を完全に抹消する場合にしか適用しない、という限定がなければ合理性がなく、懲戒解雇であっても退職金は支給することが原則であるという見解です。従来の裁判の多くは後者の立場を採ってきました。
◆従来の考え方が変わるかも
これまで多くの裁判では、懲戒解雇であっても(減額されることはあるとしても)退職金の支給は行われるという判断をしてきましたが、令和5年6月27日に出された宮城県教育委員会事件最高裁判決では、私生活上、自家用車での物損事故及び飲酒運転を起こしたXに対し、同教育委員会は、懲戒免職処分と条例に従った退職金の不支給処分を行いました。これを不服としたXが訴訟を起こし、一審及び二審では、Xの主張通り、一部退職金の支給を認めましたが、最高裁でこれが覆され、教育委員会の行った退職金全額不支給の処分を適法とする判断がされました。
この判決での最高裁の判断を意訳すると「裁判所は、退職金の支払機関(本件の場合には教育委員会)と同一の立場で、処分をすべきであったかどうか、又どの程度支給しないこととすべきかについて判断し、実際の処分とを比較してその軽重を論ずべきでなく、当該支払機関の行った処分を前提とし、その処分が社会通念上著しく妥当性を欠いて、裁量権の範囲を逸脱する場合に限り違法であると判断すべきである」として、これまでの裁判例以上に、支払機関の裁量権を広く認めたと解することができます。なお、本件ではXが公務員であり、公立学校の公務に関する信頼の確保や、同県において教職員による飲酒運転が相次いでいたことなどが考慮されています。
いずれにしても、民間企業においても、事前に合理的な懲戒処分規程の整備と退職金不支給条項を設けることは必須であると考えられます。
税務トピックス 2024月05月21日
国土交通省が今年1月1日時点での地価を公表しました。全用途の全国平均が3年連続で上昇し、上げ幅はバブルが崩壊した1992年以降で最高を記録。同省はコロナ禍でのマイナス局面から完全に脱したとみています。
住宅地、商業地、工業地などを含む全用途の全国平均はプラス2.3%でした。札幌、仙台、広島、福岡の地方中枢4都市を除いた地方圏では依然として下落地点の割合が39.8%あるものの、ほとんどの自治体では前年からのマイナスを縮小していることなどから、全国的に地価が回復傾向にあるといえます。
住宅地では、1.4%の伸びとなった前年から上昇幅を拡大し、2.0%のプラスとなりました。中でも地方中枢4都市は前年比7.0%増と、3大都市圏の2.8%をはるかに凌ぐ好調ぶりを継続しました。商業地でも都市部を中心に店舗需要が回復傾向にあり、堅調なオフィス需要やマンション用地需要などから地価の回復傾向がより進んでいます。全国平均は3.1%プラスで、前年の1.8%から大きく伸びました。工業地も前年比4.2%増と、前年を上回る上げ幅を示しています。
地価上昇率を見ると、全国1位が熊本県菊池郡大津町の33.2%、2位が熊本県菊池郡菊陽町の30.8%となっています。また住宅地、商業地それぞれのトップ10には北海道(住宅地7地点、商業地5地点)の地点が多く並びました。
一方、下落率ワーストは福島県いわき市の住宅地で、マイナス8.3%でした。石川県珠洲市の2地点も8%を超える下落率を示しましたが、これには今年元日に発生した能登半島地震による影響は反映されておらず、人口減少による過疎化が要因とみられます。
地価が最も高かったのは、18年連続で東京都中央区銀座の山野楽器本店。コロナ禍で2021~22年の価格は下落していましたが23年にプラスに転じ、今年はさらに上昇して1㎡当たり5570万円でした。
<情報提供:エヌピー通信社>
コラム 2024月05月14日
◆「会社の破産」=「経営者の破産」?
会社の経営が厳しく、廃業を考えているとしましょう。経営者の個人保証がある場合、会社が破産すると、経営者も破産するしかないのでしょうか。いいえ、違います。
法人が破産しても、「経営者保証に関するガイドライン」を活用し、保証債務を整理することで、個人破産を回避し、再出発できる可能性があります。ガイドラインに基づき保証債務を整理した場合、経営者に一定の資産を残すことを認めています。
◆経営者保証に関するガイドライン適用要件
ガイドラインに基づく保証債務整理を申し出る場合は、以下のような要件を充足している必要があります。
●法人(主債務者)が法的整理(破産、民事再生等)や私的整理及びこれに準じる手続(準則型私的整理手続)を開始申立て済みである。
●対象債権者に経済合理性が期待できる。
●法人及び保証人が弁済について誠実であり、対象債権者の請求に応じ、財産状況等について適時適切に開示している。
◆早期決断のメリット
廃業等を早期決断することによって、事業が毀損する前に債務整理をすることで、売掛債権回収の極大化が図られるほか、早期売却価格ではなく市場価格で不動産等を売却できます。また、金融機関に経済合理性が生まれ、インセンティブ資産を手元に残せる可能性があります。
◆インセンティブ資産とは
現時点で清算することにより、将来に清算した場合よりも、回収見込み額が増加する額がインセンティブ資産の上限となります。
①一定期間の生計費に相当する額の資産
②華美でない自宅
③その他の資産(個別事情を考慮して判断)
◆どこに相談すればいいの?
まずは、取引金融機関や中小企業活性化協議会、REVIC(地域経済活性化支援機構)、支援専門家(弁護士、税理士等)等へご相談ください。早めの相談がガイドラインに基づく保証債務整理や、廃業だけでなく、事業再生や事業承継など、取り得る選択肢を広げることが期待されます。
お気軽にご連絡ください。初回のご相談は無料です。
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